1. はじめに

1.1 背景

Shopifyにおいて、2025年8月に予定されている仕様変更に伴い、現行のAnyGiftの仕様ではギフトの受取手（以下、「受取手」）の住所等個人情報が購入者（以下、「購入者」）の注文詳細画面等に表示されてしまうリスクが発生します。

これを回避し、購入者と受取手の双方の個人情報が不要に共有されることを防ぐために、注文フローおよびLiquidテンプレートの実装を更新する必要があります。

1.2 目的

• プライバシー保護: 購入者から受取手の住所や連絡先が見えないこと、また受取手から購入者の決済情報等が見えないことを確実にする。
• 運用の明確化: AnyGift利用事業者様が安心してサービスを提供できるよう、具体的な手順・設定方法・テスト方法を提供する。
• Shopify仕様変更対応: 2025年8月のShopify仕様変更に伴う注文作成フローのアップデートを円滑に行う。

2. 基本方針

2.1 注文作成フローアップデート

2025年8月のShopify仕様変更により、1回のeギフト注文に対して2つの注文を作成する必要があります。

1. 決済用の注文 (Payment Order)
   • 購入者が決済する注文。
   • 購入者の情報を紐づける。
   • 受取手の個人情報は含まれない(またはマスキング)。
2. 受取用の注文 (Fulfillment/Shipping Order)
   • 受取手の配送先を紐づける注文。
   • 受取手の情報を含む。
   • 購入者の情報は含まれない(またはマスキング)。

2025年7月末までにこの新しい注文フローへ移行するようお願いいたします。

<a id="liquidテンプレートカスタマイズ"></a>

2.2 Liquidテンプレートカスタマイズ

ShopifyのLiquidテンプレートを用いたメール通知や注文詳細画面のカスタマイズにより、購入者用テンプレートには受取手情報が、受取手用テンプレートには購入者情報が表示されないよう、条件分岐とマスキング処理を実装します。

• 購入者向け通知・ページ: 受取手の氏名、メールアドレス、電話番号、配送先住所を非表示にする。
• 受取手向け通知・ページ: 購入者の氏名、メールアドレス、電話番号、請求先住所（決済情報）を非表示にする。